【ダウの犬投資戦略】を日本版にアレンジして実践する高配当ポートフォリオ!

こんにちは、けんちゃんファンドです!

今回は「ダウの犬投資戦略」を日本版として実践するポートフォリオを考えます。

ダウの犬投資戦略とは

米国を代表する株価指数の1つであるNYダウ(ダウ工業株30種)の中から配当利回りの高い10銘柄に均等に投資を行うことで、高いリターンを得ることを目指す投資戦略です。

2024年からはじまる新しいNISAは日本株の配当金(インカムゲイン)に税金がかからない制度なので、今後も高配当株に注目が集まると思っています。

個人的な予想では、来年から投資家が増え、株価も底堅くなるのではないかと考えます。

今年のうちに高配当株をおさえて、来年の値上がり益と配当金に期待していきます。

そこで今回は日本版「ダウの犬投資戦略」で高配当ポートフォリオをつくっていきます。

有益な投資情報になっていますので最後までご覧ください。

それではどうぞ!

ダウの犬投資戦略(日本版)

本場の「ダウの犬投資戦略」

ダウの犬投資戦略とは

ダウの犬投資戦略(3ステップ)

  1. NYダウから配当利回りの高い上位10銘柄を選ぶ
  2. 上位10銘柄に均等に投資をする(配当金は再投資する)
  3. 1年後に配当利回り上位10銘柄から外れたものは売却。新たに上位10銘柄に入った銘柄を購入

ダウの犬構成10銘柄

2023年02月12日時点(楽天証券アプリより配当利回り参照)

2023年2月12日(日)時点の配当利回りをもとに「ダウの犬10銘柄」を作成しました。

投資金額(時価増額)をほぼ均等になるように分散投資をすると以下の表になります。

スクロール(←👆→)

1番最低の投資金額(株数)で均等に投資をすると35株で約31万円必要になります。

本来の「ダウの犬投資戦略」は12月末に買った銘柄を翌年の年末に売るような考え方です。

例)2022年12月30日に売却、2022年12月31日に購入

ダウの犬投戦略を日本株へ応用

ダウの犬投資戦略を日本株へ応用する方法として、NYダウと同じ構成銘柄数30の「TOPIX Core30」を使います。

TOPIX Core30とは

TOPIXニューインデックスシリーズを構成する8指数のうちの1つ。TOPIX(東証株価指数)算出対象銘柄の中で、時価総額と流動性(売買代金)の特に高い日本を代表する大型株30銘柄で構成される時価総額加重型の株価指数。

TOPIX Core 30(構成30銘柄)

スクロール(←👆→)

配当利回りの高い上位10銘柄を集めると日本版「ダウの犬」が完成します。

投資金額(時価増額)をほぼ均等になるように分散投資をすると以下の表になります。

1番最低の投資金額(株数)で均等に投資をすると13,400株で約4,620万円必要になります。

金額的に4,620万円は厳しいので、1株投資ができる証券口座で投資した場合、134株約46万円必要になります。

ダウの犬投資戦略日本版10銘柄の企業データを調べていきます。

①売上CAGR(5年)

企業にとって売上の伸びが1番重要なので、はじめに売上CAGR(5年)を確認します。

売上CAGR(5年)とは

「Compound Annual Growth Rate」の頭文字を取ったもので、日本語では年平均成長率といいます。

かんたんに説明すると5年間の売上年平均成長率を算出するものです。

全10銘柄の直近5年間の売上成長率を確認します。

売上CAGR(5年)

5年間の売上成長率が高い順番

スクロール(←👆→)(単位:百万)

売上CAGR5年

売上成長率(CAGR5年)ランキング

  • NO1:24.5% 三井物産(8031)
  • NO2:22.9% 三菱商事(8058)
  • NO3:22.2% 伊藤忠商事(8001)

②営利CAGR(5年)

次に営利CAGR(5年)を確認します。

営利CAGR(5年)とは

「Compound Annual Growth Rate」の頭文字を取ったもので、日本語では年平均成長率といいます。

かんたんに説明すると5年間の営利年平均成長率を算出するものです。

売上の次に重要なのが営業利益が成長しているかです。

営業利益が成長している会社は、継続的な価値のある企業として評価されやすいために重要性が高いです。

全10銘柄の直近5年間の営業利益成長率を確認します。

営業利益CAGR(5年)

5年間の営業利益成長率が高い順番

スクロール(←👆→)(単位:百万)

営利CAGR5年

営利成長率(CAGR5年)ランキング

  • NO1:25.6% 三井物産(8031)
  • NO2:20.8% 東京エレクトロン(8035)
  • NO3:17.5% 武田薬品工業(4502)

③EPS CAGR(5年)

次にEPS CAGR(5年)を確認します。

EPS CAGR(5年)とは

「Compound Annual Growth Rate」の頭文字を取ったもので、日本語では年平均成長率といいます。

かんたんに説明すると5年間のEPS年平均成長率を算出するものです。

EPSは企業がどれだけ利益を株主に還元しているかをチェックするために活用できます。

EPSは右肩上がりに数字が上昇していくのが理想的だとされています。

全10銘柄の直近5年間のEPS成長率を確認します。

EPS CAGR(5年)

5年間のEPS成長率が高い順番

スクロール(←👆→)

EPS CAGR5年

EPS成長率(CAGR5年)ランキング

  • NO1:24.0% 三井物産(8031)
  • NO2:22.5% 東京エレクトロン(8035)
  • NO3:21.0% 伊藤忠商事(8001)

④ROE(自己資本利益率)5年平均

次にROE(自己資本利益率)5年平均を確認します。

ROEの数字は原則的に高ければ高いほど好ましいとされています。

ROE(自己資本利益率)とは

「Return On Equity」の略語で株主資本利益率のことで、株主資本に対してどれだけ効率的に利益を上げているかを示してます。

全10銘柄の直近5年間のROE平均を確認します。

ROE(5年)

5年間のROE平均が高い順番

スクロール(←👆→)(単位:%)

ROE 5年平均

ROE平均が高いランキング

  • NO1:36.55% ソフトバンク(9434)
  • NO2:26.83% 東京エレクトロン(8035)
  • NO3:16.08% 伊藤忠商事(8001)

⑤ROA(総資産利益率)5年平均

次にROA(総資産利益率)5年平均を確認します。

ROAの数字は高ければ高いほど効率よく利益を出していることになります。

ROA(総資産利益率)とは

「Return on Assets」の略語で会社の事業に対して投資された資産について、どれだけ効率よく収益を得ているかを示しています。

全10銘柄の直近5年間のROA平均を確認します。

ROA(5年)

5年間のROA平均が高い順番

スクロール(←👆→)(単位:%)

ROA 5年平均

ROE平均が高いランキング

  • NO1:18.27% 東京エレクトロン(8035)
  • NO2:5.22% ソフトバンク(9434)
  • NO3:4.90% 伊藤忠商事(8001)

⑥自己資本比率

次に自己資本比率5年平均を確認します。

自己資本比率の数字は高ければ高いほど、会社の安全性が高いとされています。

自己資本比率とは

総資本に対する自己資本の比率。数字が高いほど会社の資本構成がよく安全性が高いとされています。

全10銘柄の直近5年間の自己資本比率平均を確認します。

自己資本比率(5年)

5年間の自己資本比率平均が高い順番

スクロール(←👆→)(単位:%)

自己資本比率 5年平均

自己資本比率平均が高いランキング

  • NO1:67.9% 東京エレクトロン(8035)
  • NO2:41.2% 武田薬品工業(4502)
  • NO3:41.2% 本田技研工業(7267)

⑦1株配当CAGR(5年)

次に1株配当CAGR(5年)の1株配当が伸びているか確認します。

1株配当CAGR(5年)とは

「Compound Annual Growth Rate」の頭文字を取ったもので、日本語では年平均成長率といいます。

かんたんに説明すると5年間の1株配当年平均成長率を算出するものです。

全10銘柄の直近5年間の1株配当CAGR(5年)を確認します。

1株配当CAGR(5年)

5年間の1株配当CAGR(5年)が高い順番

スクロール(←👆→)(単位:円)

1株配当CAGR(5年)

1株配当CAGR(5年)が高いランキング

  • NO1:219.1% ソフトバンク(9434)
  • NO2:17.6% 東京エレクトロン(8035)
  • NO3:9.8% 東京海上HD(8766)

⑧配当性向(5年)平均

次に配当性向(5年)の平均を確認します。

配当性向とは

会社が税引き後の利益である当期純利益のうち、配当金の支払いに向けた数値(%)

配当性向は基本的には低いほうが好ましいとされています。

配当性向が高い場合は減配や無配になる可能性がある。

全10銘柄の直近5年間の配当性向平均を見ていきます。

配当性向5年平均

5年間の配当性向が低い順番

スクロール(←👆→)(単位:%)

配当性向(5年)

配当性向(5年)が低いランキング

  • NO1:26.1% 伊藤忠商事(8001)
  • NO2:30.0% 本田技研工業(7267)
  • NO3:32.0% 三井物産(8031)

総合ポイント

以上、8項目のデータを確認しました。

確認したデータをまとめると以下の通りです。

確認したデータ

企業分析に使った8項目のデータ

  1. 売上CAGR(5年)
  2. 営利CAGR(5年)
  3. EPS CAGR(5年)
  4. ROE(自己資本利益率)5年平均
  5. ROA(総資産利益率)5年平均
  6. 自己資本比率 5年平均
  7. 1株配当CAGR(5年)
  8. 配当性向(5年)平均

企業分析をする上で特に重要なデータとしてまとめました。

上記8項目をすべてのデータをもとにランキングにまとめます。

上位の銘柄ほど、安定している企業と評価しています。

総合ランキングNO1

総合ポイントが低いほうが良い

10銘柄を比較したものであり、上位銘柄を推奨するものではありません。

スクロール(←👆→)

まとめ

今回は「ダウの犬の投資戦略」を日本版にアレンジしました。

日本を代表する大型株の中から高配当な銘柄を選んでいるので、安心感のあるポートフォリオになったのではないかと思っています。

1年後の株価がどうなっているか検証してみたいですね。

今回の投資手法を推奨するものではありませんが、面白い考えかただと思うので、参考にしてみて下さい。

けんちゃんファンド

最後までご覧いただきましてありがとうございました。けんちゃんファンド