【核融合発電】関連銘柄を徹底解説! 今後の投資先として注目すべき銘柄とは?

こんにちは、けんちゃんファンドです。

今回は2023年10月25日(水)に日本経済新聞に核融合発電に成功したという記事から、関連銘柄に注目が集まると思っております。

日本経済新聞記事の一部を抜粋。

国の量子科学技術研究開発機構は24日、次世代エネルギーとされる核融合発電に向けた初期的な実験に成功したと発表した。

日本経済新聞より一部抜粋

日本経新聞記事の内容を要約すると以下になります。

核融合発電成功の要約
  1. 国内の核融合実験施設「JT-60SA」で、核融合発電に向けた初期的な実験に成功
  2. 核融合発電は太陽と同じ反応を地上で再現する次世代エネルギー
  3. 今回の成果は核融合発電の実用化に向けた大きな前進
  4. 核融合発電は燃料や環境面で優れた次世代エネルギー

次世代エネルギー、核融合発電に関連する企業から優良企業を探していきます。

それではどうぞ!

核融合発電関連銘柄

核融合発電とは

引用:核融合発電とは 原子核同士を合体させ発電、CO2出さず – 日本経済新聞 (nikkei.com)

核融合発電とは、軽い原子核を融合させて、その際に発生するエネルギーを利用して発電する技術です。

太陽や恒星のエネルギー源である核融合反応を、人工的に地上で実現するものです。

核融合発電の仕組み

核融合発電の仕組みを以下に記載いたします。

1.燃料のプラズマ化

まず、重水素と三重水素などの軽い原子核を、1億度以上の超高温でプラズマ化します。プラズマとは、原子核から電子が剥ぎ取られて陽子と中性子のみになった状態です。

引用:プラズマとは – HORIBA

2.プラズマの閉じ込め

次に、プラズマ化された原子核同士を、磁力で閉じ込めます。磁力で閉じ込めることで、プラズマを長時間安定して保つことができます。

引用:磁場閉じ込め核融合について、「磁力線によって構成される磁気面上ではプラズマ圧力が等しく、電流が磁気面上を流れること」はどう説明できますか?また、この状態を図示するとどう表されますか? – Quora

3.核融合反応の起こり

閉じ込められたプラズマの中で、原子核同士が衝突して融合し、ヘリウム原子核と中性子になります。

引用:誰でも分かる核融合のしくみ | 核融合とは? – 量子科学技術研究開発機構 (qst.go.jp)

4.エネルギーの放出

ヘリウム原子核は結合エネルギーとしてエネルギーを放出します。また、中性子はタービンを回して発電します。

引用:化学変化にともなうエネルギー (ssl-lolipop.jp)

核融合発電のメリット

核融合発電のメリットは、以下のとおりです。

核融合発電のメリット
  • 燃料が豊富で、枯渇の心配がない
  • 排出ガスが少なく、環境に優しい
  • 発電効率が高い

核融合発電の発電効率は、原子力発電の約2倍とされています。

そのため、同じ量の燃料でより多くの電力を生み出すことができます。

これらのメリットを実現することができれば、核融合発電は、化石燃料に依存しないクリーンなエネルギー源として、世界的なエネルギー問題の解決に貢献することが期待されています。

核融合発電のデメリット

核融合発電のデメリットは、以下のとおりです。

核融合発電のデメリット
  • 核融合反応を起こすための高温・高圧条件を実現するのが難しい
  • 核融合反応を制御するのが難しい
  • 核融合炉の建設コストが高い

核融合発電を商業化するためには、コストを抑え、安定的に電力を供給できる技術を確立する必要があります。

これらの課題を克服するために、世界各国で研究開発が進められています。

核融合発電の現状の研究開発状況や、今後の課題

核融合発電は、まだ実用化されていない技術ですが、世界各国で研究開発が進められています。

現状の研究開発状況

核融合発電の実用化に向けて、世界では以下の2つの大型実験炉が建設・運営されています。

ITER

ITERは、欧州原子核研究機構(CERN)を中心とした世界7カ国が共同で建設・運営する国際核融合実験炉です。

2025年の稼働開始を目指しており、核融合発電の実現に向けた重要な節目となると期待されています。

DEMO

DEMOは、ITERの成果を基に、商業化に向けた実証炉を建設・運営するプロジェクトです。

2040年代の稼働開始を目指しており、核融合発電の実用化に向けた最終段階となると期待されています。

今後の課題

核融合発電の実用化に向けて、以下の課題が克服する必要があります。

課題1

核融合反応の効率化

核融合発電を実現するためには、核融合反応の効率化が必要です。

核融合反応の効率化を進めることで、燃料の消費量を削減し、発電コストを下げることができます。

課題2

核融合炉の安全性

核融合炉は、核融合反応による爆発などのリスクを伴います。核融合炉の安全性を高めることで、事故のリスクを低減することができます。

課題3

核融合炉の商業化

核融合発電を商業化するためには、コストを抑え、安定的に電力を供給できる技術を確立する必要があります。


これらの3つの課題を克服するために、世界各国で研究開発が進められています。

今後の展望

核融合発電は、まだ実用化されていない技術ですが、実現すれば化石燃料に依存しないクリーンなエネルギー源として、世界的なエネルギー問題の解決に貢献することが期待されています。

ITERの稼働開始とDEMOの建設・運営が順調に進めば、2050年頃には核融合発電の実用化が実現する可能性もあると言われています。

核融合発電の実現に向けた今後の研究開発の進展が、世界に大きな影響を及ぼすことが期待されます。

核融合発電関連銘柄

核融合発電関連銘柄としては、以下の企業があげられます。

核融合炉の開発・製造に携わる企業

核融合炉の開発・製造に携わる企業

  • 日立製作所(6501)
  • 東芝(6502)
  • 三菱重工業(7011)
  • 関西電力(9503)

これらの銘柄は、核融合発電の実用化に伴い、需要や業績が拡大する可能性があります。

核融合発電と関連銘柄の関係性

日立製作所(6501)

日立製作所は、核融合装置の製作実績や、超電導技術、プラズマ加熱技術などの先端技術を有しています。

また、国際プロジェクトであるITER(国際熱核融合実験炉)のプラズマ加熱を担っています。

東芝(6502)

東芝は、国際熱核融合実験炉(ITER)計画に参加し、核融合発電の研究開発を行っています。

東芝子会社の東芝エネルギーシステムズは、フランスで進行中のITER向け中核部品全4基を完成させました。

三菱重工業(7011)

三菱重工業は、核融合エネルギーの実用化に向けて、ITER計画に取り組んでいます。

ITER計画は、世界7極(日本、欧州連合、ロシア、米国、中国、韓国、インド)による核融合実験炉です。ITERでは、「長時間プラズマ燃焼の実証」、「核融合炉工学技術の実証」を担っています。

関西電力(9503)

関西電力は、核融合発電の研究開発を行う京都大学発のベンチャー企業「京都フュージョニアリング株式会社」に出資しています。

関西電力グループは、このベンチャー企業に合計105億円を出資しています。

まとめ

核融合発電は、化石燃料や原子力発電に代わる、クリーンで安全なエネルギー源として期待されています。

日本は、核融合発電の研究開発で世界をリードしており、実用化に向けた取り組みが進んでいます。

核融合発電関連銘柄は、まだ発展途上ではありますが、今後の成長余地は十分にあると考えられます。

ただし、実用化にはさらなる研究開発が必要であり、コスト削減も課題です。

投資判断はご自身の責任で行って下さい。

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