こんにちは、けんちゃんファンドです!
今回は配当利回り5%以上でPBRが0.81倍以下の銘柄に注目します。
理由は2023年01月26日(木)東証が2023年春にもプライム・スタンダード市場を対象として、株価純資産倍率(PBR)が継続して1倍を割っている企業に改善に向けた取り組みや進捗状況の開示を要請する方針をしめしたからです。
東証が方針をしめして以降、PBR1倍以下のセクター(鉄鋼、銀行、鉱業など)日替わりの上昇が目立ちました。
今後も時折、PBR1倍以下の銘柄に注目が集まると思っていますので、情報を収集していきます。
また、来年の新NISA制度をみすえて、高配当株に注目が集まると思うので、高配当かつPBR0.81倍以下の銘柄をおさえていきます。
高配当は利回り5%以上、PBRは0.81倍以下にしぼります。
配当利回り5%以上かつPBR0.81倍以下の銘柄を選ぶ理由は後述いたします。
それではどうぞ!
高配当×PBR0.81倍以下の優良株
PBR0.81倍にこだわる理由
PBRについて3つのポイント解説
- 会社の資産に対して株価が適当な水準か表すもの
- PBR=株価÷BPS(1株あたり純資産)
- PBR1倍であれば、会社が解散した場合、株主には投資額がそのままかえってくる
PBR0.81倍以下にこだわる理由として、過去の日経平均PBRが0.81倍を割ったことがないことです。
過去にリーマンショックのような大暴落が発生したときも日経平均PBRは0.81倍を割ったことがありません。
現状でPBR0.81倍を割っている企業は割安と判断しています。
ただしPBRが低いという理由だけで投資してはいけません。
企業の業績、業界の傾向、財務状況、他のファンダメンタルズなどを評価し、慎重に検討する必要があります。
高配当株にこだわる理由
2024年から新NISA制度がはじまります。
新NISA制度のポイントを以下にまとめます。
新NISA制度5つのポイント
- 非課税保有期間の無期限化
- 口座開設期間の恒久化
- つみたて投資枠と、成長投資枠の併用が可能
- 年間投資枠の拡大(つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円、合計最大年間360まで投資可能
- 非課税保有限度枠は、全体で1800万円、(成長投資枠は、1200万円。また、枠の再利用が可能)
新NISA制度では非課税枠が増え配当金にかかる税金をおさえることができるので、高配当株を保有する投資家が1番恩恵を受けると思っています。
これから高配当株の物色が進むと思うので、PBRが低い高配当をおさえてキャピタルゲインとインカムゲインを同時に狙っていきます。
配当利回り5%以上×PBR0.81倍以下の銘柄選定
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2023年2月17日(金)時点
全75銘柄(東証プライム・東証スタンダード)REIT他除く
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これより全75銘柄の売上・利益などのデータを比較して有望な銘柄を探していきます。
①売上CAGR(5年)
企業にとって売上の伸びが1番重要なので、はじめに売上CAGR(5年)を確認します。
売上CAGR(5年)とは
「Compound Annual Growth Rate」の頭文字を取ったもので、日本語では年平均成長率といいます。
かんたんに説明すると5年間の売上年平均成長率を算出するものです。
全75銘柄の直近5年間の売上成長率を確認します。
売上CAGR(5年)
5年間の売上成長率が高い順番
スクロール(←👆→)(単位:百万)
②営利CAGR(5年)
次に営利CAGR(5年)を確認します。
営利CAGR(5年)とは
「Compound Annual Growth Rate」の頭文字を取ったもので、日本語では年平均成長率といいます。
かんたんに説明すると5年間の営利年平均成長率を算出するものです。
売上の次に重要なのが営業利益が成長しているかです。
営業利益が成長している会社は、継続的な価値のある企業として評価されやすいために重要性が高いです。
全75銘柄の直近5年間の営業利益成長率を確認します。
営業利益CAGR(5年)
5年間の営業利益成長率が高い順番
スクロール(←👆→)(単位:百万)
③EPS CAGR(5年)
次にEPS CAGR(5年)を確認します。
EPS CAGR(5年)とは
「Compound Annual Growth Rate」の頭文字を取ったもので、日本語では年平均成長率といいます。
かんたんに説明すると5年間のEPS年平均成長率を算出するものです。
EPSは企業がどれだけ利益を株主に還元しているかをチェックするために活用できます。
EPSは右肩上がりに数字が上昇していくのが理想的だとされています。
全75銘柄の直近5年間のEPS成長率を確認します。
EPS CAGR(5年)
5年間のEPS成長率が高い順番
スクロール(←👆→)
④ROE(自己資本利益率)5年平均
次にROE(自己資本利益率)5年平均を確認します。
ROEの数字は原則的に高ければ高いほど好ましいとされています。
ROE(自己資本利益率)とは
「Return On Equity」の略語で株主資本利益率のことで、株主資本に対してどれだけ効率的に利益を上げているかを示してます。
全75銘柄の直近5年間のROE平均を確認します。
ROE(5年)
5年間のROE平均が高い順番
スクロール(←👆→)(単位:%)
⑤ROA(総資産利益率)5年平均
次にROA(総資産利益率)5年平均を確認します。
ROAの数字は高ければ高いほど効率よく利益を出していることになります。
ROA(総資産利益率)とは
「Return on Assets」の略語で会社の事業に対して投資された資産について、どれだけ効率よく収益を得ているかを示しています。
全75銘柄の直近5年間のROA平均を確認します。
ROA(5年)
5年間のROA平均が高い順番
スクロール(←👆→)(単位:%)
⑥自己資本比率
次に自己資本比率5年平均を確認します。
自己資本比率の数字は高ければ高いほど、会社の安全性が高いとされています。
自己資本比率とは
総資本に対する自己資本の比率。数字が高いほど会社の資本構成がよく安全性が高いとされています。
全75銘柄の直近5年間の自己資本比率平均を確認します。
自己資本比率(5年)
5年間の自己資本比率平均が高い順番
スクロール(←👆→)(単位:%)
⑦1株配当CAGR(5年)
次に1株配当CAGR(5年)の1株配当が伸びているか確認します。
1株配当CAGR(5年)とは
「Compound Annual Growth Rate」の頭文字を取ったもので、日本語では年平均成長率といいます。
かんたんに説明すると5年間の1株配当年平均成長率を算出するものです。
全75銘柄の直近5年間の1株配当CAGR(5年)を確認します。
1株配当CAGR(5年)
5年間の1株配当CAGR(5年)が高い順番
スクロール(←👆→)(単位:円)
⑧配当性向(5年)平均
次に配当性向(5年)の平均を確認します。
配当性向とは
会社が税引き後の利益である当期純利益のうち、配当金の支払いに向けた数値(%)
配当性向は基本的には低いほうが好ましいとされています。
配当性向が高い場合は減配や無配になる可能性がある。
全75銘柄の直近5年間の配当性向平均を見ていきます。
配当性向5年平均
5年間の配当性向が低い順番
スクロール(←👆→)(単位:%)
総合ポイント
以上、8項目のデータを確認しました。
確認したデータをまとめると以下の通りです。
企業分析に使った8項目のデータ
- 売上CAGR(5年)
- 営利CAGR(5年)
- EPS CAGR(5年)
- ROE(自己資本利益率)5年平均
- ROA(総資産利益率)5年平均
- 自己資本比率 5年平均
- 1株配当CAGR(5年)
- 配当性向(5年)平均
企業分析に重要なデータとしてまとめました。
上記8項目をすべてのデータをもとにランキングにまとめます。
上位の銘柄ほど、安定している企業と評価しています。
総合ランキングNO1
総合ポイントが低いほうが良い
75銘柄を比較したものであり、上位銘柄を推奨するものではありません。
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まとめ
今回は高配当(配当利回り5%以上)×PBR0.81以下の銘柄を比較しランキングにまとめました。
高配当×低PBR銘柄は今後も注目されると思っています。
インカムゲインとキャピタルゲインを同時に得られる投資戦略として参考にしていただけると幸いです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。けんちゃんファンド