「日経連続増配株指数」「日経累進高配当株指数」から選ぶ優良企業TOP10社

こんにちは、けんちゃんファンドです!

今回は「日経連続増配株指数」「日経累進高配当株指数」に採用されている銘柄から優良企業を探していきます。

2023年6月22日に日本経済新聞社より以下の発表がありました。

国内企業の配当に着目した株価指数の「日経連続増配株指数」「日経累進高配当株指数」の算出・公表を2023年6月30日から開始する。

世界の株式相場の先行きが不透明感が強かったことで、ここ1~2年は配当金に着目した投資に注目が集まっており、株主還元に積極的な企業の株価が上昇している印象です。

「日経連続増配株指数」「日経累進高配当株指数」に採用されるということは実績のある優良企業だと思いますが、採用銘柄の売上の伸び、利益の伸びなどを比較して、優良企業の中の優良企業を選定していきます。

それではどうぞ!

「日経連続増配株指数」「日経累進高配当株指数」から選ぶ優良企業

日経連続増配株指数

出典:日本経済新聞社

日経連続増配株指数

日経連続増配株指数の5つの特徴

  1. 国内証券取引所の全上場銘柄が対象
  2. 実績ベースの増配を原則10年以上続ける銘柄のうち、連続増配の年数上位から70銘柄を上限に採用
  3. 年1回定期見直しを実施、6月末に入れ替え
  4. 時価総額ウエート方式で算出(日次終値ベースで算出)、各銘柄のウエート上限は5%
  5. 2010年6月末を基点(10,000)として遡及算出

採用70銘柄(23年6月30日時点)

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日経累進高配当株指数

出典:日本経済新聞社

日経累進高配当株指数

日経累進高配当株指数の5つの特徴

  1. 国内証券取引所の全上場銘柄が対象
  2. 実績ベースで減配せず増配か配当維持(累進配当)を10年以上続ける銘柄のうち、日経の予想配当に基づく配当利回りが高い順に30銘柄で構成
  3. 年1回定期見直しを実施、6月末に入れ替え
  4. 時価総額ウエート方式で算出(日次終値ベースで算出)、各銘柄のウエート上限は7%
  5. 2010年6月末を基点(10,000)として遡及算出

採用30銘柄(23年6月30日時点)

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これより、「日経連続増配株指数」「日経累進高配当株指数」に採用されている銘柄の中から優良企業を探していきます。

結論

企業を総合的に分析すると以下の10銘柄を優良な企業と判断しました。

データから優良企業と判断していますが、推奨するものではありません。

ポイントは低いほうが良い。

総合ランキング

「日経連続増配株指数」「日経累進高配当株指数」を総合的に分析すると以下のランキングになります。

コード/ 銘柄名/ 合計(P)

  1. 3038 神戸物産 130(P)
  2. 3844 コムチュア 151(P)
  3. 9843 ニトリHD 162(P)
  4. 8771 イー・ギャランティ 167(P)
  5. 9658 ビジネスブレイン太田昭和 179(P)
  6. 2127 日本M&AセンターHD 196(P)
  7. 5857 アサヒHD 202(P)
  8. 7990 グローブライド 207(P)
  9. 7532 パン・パシフィックHD 211(P)
  10. 1414 ショーボンドHD 219(P)

最後までご覧いただける上記10社を選んだ理由が分かります。

「日経連続増配株指数」「日経累進高配当株指数」まとめ

「日経連続増配株指数」「日経累進高配当株指数」に採用されている銘柄を1つのシートにまとめます。

2023年06月30日時点

注意点:山口FG(8418)と三菱HCキャピタル(8593)の2銘柄は連続増配・累進配当と重複しています。

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山口FG(8418)と三菱HCキャピタル(8593)の2銘柄の重複した部分を除く98銘柄の売上・利益など企業情報を確認し、優良企業を探していきます。

①売上CAGR(5年)

企業にとって売上の伸びが1番重要なので、はじめに売上CAGR(5年)を確認します。

売上CAGR(5年)とは

「Compound Annual Growth Rate」の頭文字を取ったもので、日本語では年平均成長率といいます。

かんたんに説明すると5年間の売上年平均成長率を算出するものです。

全98銘柄の直近5年間の売上成長率を確認します。

売上CAGR(5年)

5年間の売上成長率が高い順番

スクロール(←👆→)(単位:百万)

②営利CAGR(5年)

次に営利CAGR(5年)を確認します。

営利CAGR(5年)とは

「Compound Annual Growth Rate」の頭文字を取ったもので、日本語では年平均成長率といいます。

かんたんに説明すると5年間の営利年平均成長率を算出するものです。

売上の次に重要なのが営業利益が成長しているかです。

営業利益が成長している会社は、継続的な価値のある企業として評価されやすいために重要性が高いです。

全98銘柄の直近5年間の営業利益成長率を確認します。

営業利益CAGR(5年)

5年間の営業利益成長率が高い順番

スクロール(←👆→)(単位:百万)

③EPS CAGR(5年)

次にEPS CAGR(5年)を確認します。

EPS CAGR(5年)とは

「Compound Annual Growth Rate」の頭文字を取ったもので、日本語では年平均成長率といいます。

かんたんに説明すると5年間のEPS年平均成長率を算出するものです。

EPSは企業が利益を株主に還元しているかをチェックするために活用できます。

EPSは右肩上がりに数字が上昇していくのが理想的だとされています。

全98銘柄の直近5年間のEPS成長率を確認します。

EPS CAGR(5年)

5年間のEPS成長率が高い順番

スクロール(←👆→)

④ROE(自己資本利益率)5年平均

次にROE(自己資本利益率)5年平均を確認します。

ROEの数字は原則的に高ければ高いほど好ましいとされています。

ROE(自己資本利益率)とは

「Return On Equity」の略語で株主資本利益率のことで、株主資本に対してどれだけ効率的に利益を上げているかを示してます。

全98銘柄の直近5年間のROE平均を確認します。

ROE(5年)

5年間のROE平均が高い順番

スクロール(←👆→)(単位:%)

⑤ROA(総資産利益率)5年平均

次にROA(総資産利益率)5年平均を確認します。

ROAの数字は高ければ高いほど効率よく利益を出していることになります。

ROA(総資産利益率)とは

「Return on Assets」の略語で会社の事業に対して投資された資産について、どれだけ効率よく収益を得ているかを示しています。

全90銘柄の直近5年間のROA平均を確認します。

ROA(5年)

5年間のROA平均が高い順番

スクロール(←👆→)(単位:%)

⑥自己資本比率

次に自己資本比率5年平均を確認します。

自己資本比率の数字は高ければ高いほど、会社の安全性が高いとされています。

自己資本比率とは

総資本に対する自己資本の比率。数字が高いほど会社の資本構成がよく安全性が高いとされています。

全98銘柄の直近5年間の自己資本比率平均を確認します。

自己資本比率(5年)

5年間の自己資本比率平均が高い順番

スクロール(←👆→)(単位:%)

⑦1株配当CAGR(5年)

次に1株配当CAGR(5年)の1株配当が伸びているか確認します。

1株配当CAGR(5年)とは

「Compound Annual Growth Rate」の頭文字を取ったもので、日本語では年平均成長率といいます。

かんたんに説明すると5年間の1株配当年平均成長率を算出するものです。

全98銘柄の直近5年間の1株配当CAGR(5年)を確認します。

1株配当CAGR(5年)

5年間の1株配当CAGR(5年)が高い順番

スクロール(←👆→)(単位:円)

⑧配当性向(5年)平均

次に配当性向(5年)の平均を確認します。

配当性向とは

会社が税引き後の利益である当期純利益のうち、配当金の支払いに向けた数値(%)

配当性向は基本的には低いほうが好ましいとされています。

配当性向が高い場合は減配や無配になる可能性がある。

全98銘柄の直近5年間の配当性向平均を見ていきます。

配当性向5年平均

5年間の配当性向が低い順番

スクロール(←👆→)(単位:%)

総合ポイント

以上、8項目のデータを確認しました。

確認したデータをまとめると以下の通りです。

確認したデータ

企業分析に使った8項目のデータ

  1. 売上CAGR(5年)
  2. 営利CAGR(5年)
  3. EPS CAGR(5年)
  4. ROE(自己資本利益率)5年平均
  5. ROA(総資産利益率)5年平均
  6. 自己資本比率 5年平均
  7. 1株配当CAGR(5年)
  8. 配当性向(5年)平均

企業分析をする上で特に重要なデータとしてまとめました。

上記8項目をすべてのデータをもとにランキングにまとめます。

上位の銘柄ほど、安定している企業と評価しています。

総合ランキングNO1

総合ポイントが低いほうが良い

98銘柄を比較したものであり、上位銘柄を推奨するものではありません。

スクロール(←👆→)

まとめ

今回は「日経連続増配株指数」「日経累進高配当株指数」に採用されている銘柄から優良企業を探しました。

さまざまな企業データを確認し、以下の10銘柄を特に優良な企業と判断しました。

総合ランキング

「日経連続増配株指数」「日経累進高配当株指数」を総合的に分析すると以下のランキングになります。

コード/ 銘柄名/ 合計(P)

  1. 3038 神戸物産 130(P)
  2. 3844 コムチュア 151(P)
  3. 9843 ニトリHD 162(P)
  4. 8771 イー・ギャランティ 167(P)
  5. 9658 ビジネスブレイン太田昭和 179(P)
  6. 2127 日本M&AセンターHD 196(P)
  7. 5857 アサヒHD 202(P)
  8. 7990 グローブライド 207(P)
  9. 7532 パン・パシフィックHD 211(P)
  10. 1414 ショーボンドHD 219(P)

投資家にとっては「連続増配株」「累進配当株」は特に安心して保有できる投資先として人気があります。

人気のある銘柄から特に優良な企業と判断した企業は、安心感がある銘柄だと思っています。

推奨するものではありませんが、投資の参考にしていただけると幸いです。

けんちゃんファンド

最後までご覧いただきましてありがとうございました。けんちゃんファンド